X-E4のフィルムシミュレーションの『ETERNA ブリーチバイパス』に設定して、撮影してきました。
『ETERNAブリーチバイパス』の色味や絵作りが伝わるように、JPEG撮って出しとなっておりますので、参考にしてもらえると幸いです。
今回の撮影したカメラは、FUJIFILM X-E4を使用しています。
ETERNA ブリーチバイパスとは?

富士フイルムのミラーレスカメラX-T4から採用された新たなフィルムシミュレーション。
- FUJIFILM X-T4
- FUJIFILM X-S10
- FUJIFILM X-E4
- FUJIFILM X-T30 Ⅱ
ブリーチバイパスとは、「銀残し」と呼ばれる現像手法です。フィルムを現像する際に、あえて銀を取り除かずに、そのまま銀を残すことで、メリハリの効いた渋みのある仕上がりになります。

デジタルでは、彩度を下げて、コントラストを上げることで、銀残し風を再現することができます。

ETERNA ブリーチバイパスを使用した感想

他のフィルムシミュレーションよりも諧調が狭いので、とてもメリハリのある写真を撮ることができます。
その一方で、撮影中に感じた問題点は以下の2点
- 黒つぶれや白トビを起こりやすい。
- モニターで暗部の写りが確認しづらい。
黒つぶれ・白トビには注意が必要
昔の映画のような、ド派手な写り方をします。

少し露出を間違えると、黒つぶれや白トビが発生が発生するので、適正な露出で撮影することが、難しいフィルムシミュレーションです。
黒つぶれや白飛びとは、真っ黒もしくは真っ白につぶれてしまい、画像情報が失われてしまった状態

↑地面や建物などの影の部分は黒つぶれしてしまいました。

モニターで暗部が見えづらい
『ETERNA ブリーチバイパス』は高コントラストなので、明暗差が激しく、晴天下でモニターを見ると、画面の反射により見えづらさを感じました。
モニターを最大の明るさにしても、画面の暗部(暗い場所)は見えづらく、黒つぶれの確認は難しかったです。X-E4であれば、ファインダーを覗いての撮影がオススメです。

↑ファインダーでは、ちょうど良い露出だと思ったのですが、アンダー気味でした。
ファインダーを覗いても露出が合わせにくい場合はAEブラケティング(露出を変えて連続撮影)を使用するのも一つの方法です。

↑こちらは日陰で撮影し、狙った露出で撮れた写真です。
作例紹介

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撮影にしたカメラ「X-E4」はスナップ撮影にオススメで、軽量コンパクトな『FUJIFILM X-E4』毎日持ち歩きたくなる4つの理由という記事で詳しく紹介しています。

ETERNA ブリーチバイパスをカスタム
富士フイルムのミラーレスカメラには、カメラ内で「RAW現像」と呼ばれる好みの色味に調整できる機能があります。
RAW現像では、シャープネス、ハイライト、シャドー、色味、ノイズの有無など調整して自分好みにカスタムすることができます。
カスタムレシピは色んなサイトで公開されていて、XWEEKLYもその1つです。
今回は、XWEEKLYの中から「LomoChrome Metropolis」というカスタム設定でETERNA ブリーチバイパスを編集してみました。





まとめ

今回は『ETERNA ブリーチバイパス』で商店街と神社を撮影してきました。
階調の狭いフィルムシミュレーションで撮影することは想像以上に難しく、何度も撮り直しが必要でした。
『ETERNA ブリーチバイパス』で撮影するときは、事前にモニター・ファインダーの明るさは最大まで上げることがオススメ。

最近は、階調の豊かなフィルムシミュレーションを使用していたので、黒つぶれや白トビに関して意識することは少なかったのですが、
『ETERNA ブリーチバイパス』によって光の重要性を改めて感じました。
スポットライトが当たっているようなところを積極的に探し回ったり、いつも以上に光の強さや入り方を意識して撮影しました。
子どもを撮るには、コントラストが強く出すぎて、不向きなフィルムシミュレーションなので、一人旅やスナップ写真の時に、使っていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!