富士フイルム のフィルムシミュレーション『ETERNA ブリーチバイパス』を使ってみた【作例つき】
今回の作例は、FUJIFILM X-E4 に フィルムシミュレーション「ETERNA ブリーチバイパス」 を設定して撮影しました。
撮って出し(JPEG)で、色味や雰囲気がどのように表現されるのかを確認していただけるようにしています。
ぜひ、フィルムシミュレーションの描写傾向を確認する参考にしてみてください。
ETERNA ブリーチバイパスとは?

富士フイルムのミラーレスカメラX-T4から採用された新たなフィルムシミュレーション。
- FUJIFILM X-T4
- FUJIFILM X-T5
- FUJIFILM X-S10
- FUJIFILM X-S20
- FUJIFILM X-E4
- FUJIFILM X-E5
- X-H2(S)
- FUJIFILM X-T30 Ⅱ
- X-M5
ブリーチバイパスとは、「銀残し」と呼ばれる現像手法です。フィルムを現像する際に、あえて銀を取り除かずに、そのまま銀を残すことで、メリハリの効いた渋みのある仕上がりになります。

デジタルでは、彩度を下げて、コントラストを上げることで、銀残し風を再現することができます。

ETERNA ブリーチバイパスを使用した感想

他のフィルムシミュレーションよりも諧調が狭いので、とてもメリハリのある写真を撮ることができます。
その一方で、撮影中に感じた問題点は以下の2点
- 黒つぶれや白トビを起こりやすい。
- モニターで暗部の写りが確認しづらい。
黒つぶれ・白トビには注意が必要
昔の映画のような、ド派手な写り方をします。
少し露出を間違えると、黒つぶれや白トビが発生が発生するので、適正な露出で撮影することが、難しいフィルムシミュレーションです。

↑地面や建物などの影の部分は黒つぶれしてしまいました。

モニターで暗部が見えづらい
『ETERNA ブリーチバイパス』は高コントラストなので、明暗差が激しく、晴天下でモニターを見ると、画面の反射により見えづらさを感じました。
モニターを最大の明るさにしても、画面の暗部(暗い場所)は見えづらく、黒つぶれの確認は難しかったです。X-E4であれば、ファインダーを覗いての撮影がオススメです。

↑ファインダーでは、ちょうど良い露出だと思ったのですが、アンダー気味でした。
ファインダーを覗いても露出が合わせにくい場合はAEブラケティング(露出を変えて連続撮影)を使用するのも一つの方法です。

↑こちらは日陰で撮影し、狙った露出で撮れた写真です。
作例紹介








撮影に使用したカメラは「X-E4」で、軽量コンパクトな『FUJIFILM X-E4』毎日持ち歩きたくなる4つの理由という記事で詳しく紹介しています。

ETERNA ブリーチバイパスをカスタム
富士フイルムのミラーレスカメラには、カメラ内で「RAW現像」と呼ばれる好みの色味に調整できる機能があります。
RAW現像では、シャープネス、ハイライト、シャドー、色味、ノイズの有無など調整して自分好みにカスタムすることができます。
カスタムレシピは色んなサイトで公開されていて、XWEEKLYもその1つです。
今回は、XWEEKLYの中から「LomoChrome Metropolis」というカスタム設定でETERNA ブリーチバイパスを編集してみました。





まとめ

今回は『ETERNA ブリーチバイパス』で撮影をしてきました。
このフィルムシミュレーションは階調が狭く、コントラストが強いため、思った以上に撮影が難しく、納得のいく一枚を撮るまでに何度もシャッターを切りました。

人物撮影、特に子どものように柔らかい印象を出したい被写体にはやや不向きですが、
一人旅やスナップ撮影など、雰囲気を重視したシーンには抜群にハマるフィルムシミュレーションです。
富士フイルムのミラーレスカメラの中でオススメモデルを知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
