X-T5とX-H2どっちを買うべき?実際に使ってわかった違いを徹底比較!
										FUJIFILM X-T4の後継モデルとして、ついに FUJIFILM X-T5 が正式発表されました。
また、少し前にはFUJIFILM X-H2も登場しており、
「どちらを選ぶべきか迷っている」という方も多いのではないでしょうか。
一般的には、
- X-T5 … 写真撮影に特化
 - X-H2 … 写真・動画の両方に強い
 
という棲み分けがされています。
しかし、販売価格が近いこともあり、性能差だけでは判断が難しい部分もあります。
そこで本記事では、X-H2ユーザーである筆者の視点から「X-T5」と「X-H2」を比較し、
実際に使って感じた「X-T5の優れているポイント」について詳しく紹介します。
FUJIFILM X-T5の概要
まずはFUJIFILM X-T5のスペックを紹介します。
- 予約開始日:2022年11月8日
 - 発売日:2022年11月25日
 - 公式サイト販売価格:257,400円前後(ボディ単体)
 
| 商品名 | FUJIFILM X-T5 | 
| 有効画素数 | 約4020万画素 | 
| センサー | X-Trans CMOS 5 HRセンサー | 
| 画像処理エンジン | X-Processor 5 | 
| 記録メディア | SDカード デュアルスロット | 
| デジタルテレコン | 2.0x / 1.4x / OFF | 
| 手ぶれ補正 | 有り(7.0段) | 
| メカシャッター | 1/8000秒 | 
| 電子シャッター | 1/180000秒 | 
| ファインダー | 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット | 
| 液晶モニター | チルト式 約184万ドット | 
| 動画記録画素数 | 6.2K | 
| フィルムシュミレーション | 19モード(ノスタルジックネガ含む) | 
| ピクセルシフトマルチショット | 有り | 
| 充電バッテリー | 充電式バッテリーNP-W235 | 
| 静止画撮影枚数 | 約580枚 | 
| 実撮影電池寿命 | 6.2K:90分 4K:80分 | 
| 本体外寸 | 幅: 129.5mm 高さ: 91mm 奥行き: 63.8mm  | 
| 重さ(バッテリー・メモリーカード含む) | 約557g | 
X-H2とX-T5の違い

続いてX-T5とX-H2の主な違いをまとめました。
X-T5が優れているポイント5選
X-H2よりもX-T5の方が優れていると感じた点は以下の通りです。
- コンパクトなサイズ感
 - レトロな外観デザイン
 - 直感的な操作性
 - SDカードを2枚使用できるダブルスロット構成
 - 素早くローアングル撮影ができるチルト式モニター
 
コンパクトなサイズ感
X-T5はX-H2よりも約100g軽量化されています。
X-H2も首に掛けているだけなら重さはさほど感じませんが、交換レンズと一緒にリュックへ入れて長時間持ち運ぶと、やはり重量が効いてきます。
その点、100g軽いX-T5は持ち歩きの負担が少なく、スナップ撮影などでも取り回しの良さを感じます。
レトロな外観デザイン
富士フイルムのカメラといえば、フィルム時代を彷彿とさせるレトロデザインと、多彩なフィルムシミュレーションが魅力。
X-H2は操作性や機能性を重視した“現代的”なデザインですが、クラシカルな見た目のX-T5には所有欲をくすぐられる魅力があります。
さらに、X-T5はブラックとシルバーの2色展開。シルバーのボディを選べる点も嬉しいポイントです。
直感的な操作性
- ISO感度ダイヤル
 - シャッタースピードダイヤル
 - 露出補正ダイヤル
 
この3つが独立して配置されています。
電源を入れる前から設定を確認・変更できるため、撮影準備がスムーズ。
“ダイヤルを回して撮る”というカメラ本来の楽しさを味わえるのも、X-T5ならではの魅力です。
SDカードを2枚使用できるダブルスロット構成

X-H2は「SDカード+CFexpress Type Bカード」のデュアルスロット構成です。
CFexpressカードは高速ですが、128GBで約15,000円と高価。
私のように子どもの撮影やスナップが中心の場合、そこまで高速な記録メディアは不要です。
X-T5はSDカード×2枚の構成なので、コストを抑えつつバックアップ撮影が可能です。
安心感と実用性を両立できる点で非常に魅力的です。
素早くローアングル撮影ができるチルト式モニター
X-H2はバリアングル式モニターを採用していますが、開閉時にストラップと干渉することがあります。
その点、X-T5のチルト式モニターは動作がシンプルで、カメラを構えたまま素早くローアングル撮影が可能。
風景やスナップ撮影の現場では、この差が意外と大きく感じます。
X-H2の方が優れている点
続いてはX-H2の魅力を紹介していきます。
- 高精細EVFでピント確認がしやすい
 - 動画撮影に適したバリアングルモニター
 - 撮影枚数や電池残量を確認できるサブ液晶
 - 所有欲を満たす高い質感と剛性感
 
高精細EVFでピント確認がしやすい

X-H2のEVF(電子ビューファインダー)は約576万ドットの高精細仕様。
ピントの山が非常に見やすく、細部の確認がしやすいのが特徴です。
以前使用していたX-Pro2やX-E4のEVFにも満足していましたが、X-H2の見やすさは別次元。
長時間ファインダーを覗いていても目の疲れを感じにくく、撮影そのものがより快適になりました。
動画撮影に適したバリアングルモニター

X-H2はバリアングル式モニターを採用しており、チルト式や固定式に比べて自由度の高いアングル撮影が可能です。
動画撮影や自撮りにも対応できるため、Vlog撮影にも最適です。
一方、X-T5のチルト式モニターは90度までしか可動しないため、自撮りには不向き。
私の場合、家族での集合自撮りも多いため、X-H2のバリアングル構造はとても重宝しています。
撮影枚数や電池残量を確認できるサブ液晶

X-H2の上部に搭載されたサブ液晶は、電源OFFの状態でも「撮影可能枚数」や「バッテリー残量」を確認できます。
使用前は「なくても困らない」と思っていましたが、実際に使ってみると非常に便利。
特に、撮影前の準備や外出先での残量チェック時に活躍します。
この点は、実際に触れて初めて実感できる“隠れた快適さ”です。
所有欲を満たす高い質感と剛性感

シャッターボタンを押したときのクリック感や質感が非常に心地よく、使うたびに満足感を得られます。
剛性感の高いボディには高機能がぎゅっと詰め込まれており、不満を感じる部分がほとんどありません。
結果として、2022年11月時点で価格.comのX-H2ボディレビュー評価は満点を記録しており、多くのユーザーから高く評価されています。

X-T5がおすすめな人
X-T5は、写真撮影をメインに楽しみたい方にとって理想的なモデルです。
特に以下のような方におすすめです。
- 動画撮影はしない
 - 自撮りはおこなわない
 - クラシカルな見た目のカメラが好き
 - 軽量なカメラが欲しい
 
- 動画撮影はしない
動画機能よりも静止画の画質や撮影体験を重視する方にぴったりです。
スチル撮影に最適化されたボディ設計で、撮る楽しさを存分に味わえます。 - 自撮りはおこなわない
チルト式モニターはローアングルやハイアングル撮影に便利ですが、自撮りには向きません。
そのため、自撮りをしない方にはスッキリとした構造で扱いやすいです。 - クラシカルな見た目のカメラが好き
X-Tシリーズらしいレトロデザインと物理ダイヤル操作が特徴。
使うたびに所有欲を満たしてくれる「カメラらしいカメラ」です。 - 軽量なカメラが欲しい
X-H2よりも約100g軽く、持ち歩きやすさは抜群。
旅行やスナップ撮影など、長時間の撮影でも疲れにくいのが魅力です。 
まとめ
今回の記事では、「X-T5とX-H2どっちを買うべき?実際に使ってわかった違いを徹底比較!」について紹介しました。
スペック面では「X-H2」のほうが優れている部分が多いものの、実際に触ってみると「X-T5」の軽快さや操作感に惹かれる方も多いと思います。
小さなお子さんの撮影や動画撮影を重視する方には「X-H2」が向いていますが、
写真撮影をメインに楽しみたい方や、クラシカルな操作感を好む方には「X-T5」がおすすめです。
ぜひ自分の撮影スタイルに合った一台を選んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
			
			
			
			
			
			
			