カメラレビュー

【唯一無二】6年経っても手放せない『FUJIFILM X-PRO2』に魅了される3つの理由

x-pro2サムネ
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富士フィルムのミラーレス『X-PRO2』は2016年に発売されたにもかかわらず、いまだに人気のカメラとなっています。

その理由は、後継機モデル『X-PRO3』が「背面モニタが隠れていて、使用するときは背面モニタ(チルト式)を展開させる」特殊な仕様になっているためです。

ファインダーのみで撮影する方なら問題ないですが、モニターを見て撮影する方にとって、この仕様は賛否両論分かれ、現在でも『X-PRO3』ではなく『X-PRO2』を選択する方が多くいます。

私は発売された翌年に購入し、「結婚、新婚旅行、子供の誕生」といった私にとって大切なライフイベントを共に過ごし、2023年現在も愛用中です。

今回の記事では、X-PRO2の購入を検討中の方の参考になるように記事を作成しました。『X-PRO2』を6年以上実際に使って感じた良い点やイマイチな点も含めて、紹介していきます。

FUJIFILM X-PRO2と合わせたいレンズを探している方は「【2023年度版】『富士フイルム Xマウントレンズ』おすすめ10選|作例紹介付き」を参考にしてみてください。

【2023年度版】『富士フイルム Xマウントレンズ』おすすめ10選|作例紹介付き富士フイルムのミラーレスカメラの人気交換レンズを紹介している記事。富士フイルムの交換レンズの特徴やおすすめモデル7選を厳選しています。特に、新しいレンズの購入を検討している人に読んでもらいたい内容になっています。...

富士フイルムのカメラってどんなカメラがあるんだろう?と気になる方は、まとめ記事【2022年度版】『富士フイルムの人気ミラーレスカメラ徹底比較』を参考にしてください。

【富士フィルム】X-PRO2の概要

X-PRO2の外観

x-pro2の外観
X-PRO2上面
x-pro2の外観

X-PRO2のスペック

型番FUJIFILM X-Pro2
有効画素数約2,430万画素
撮影素子APS-Cサイズ
記録メディアSD,SDHC,SDXCカード
レンズマウントFUJIFILM Xマウント
手ブレ補正手ブレ補正機能付きレンズで対応
OVF電子式ブライトフレームファインダー
撮影範囲フレーム視野率約92%
ファインダー倍率約0.36倍/約0.60倍
EVF0.48型TFTカラー液晶ファインダー
約236万ドット
液晶モニターTFTカラー液晶モニター 約162万ドット
動画4K動画対応
ワイヤレス機能スマートフォンへの画像送信
充電式バッテリーNP-W126S
標準撮影枚数約250枚
寸法(幅)140.5mm×(高さ)82.8mm
×(奥行き)45.9mm
質量約495g
動作環境 温度-10℃~+40℃

X-PRO2にXマウントレンズを装着

X-PRO2にXF35mmF1.4Rを装着した写真
XF35mm F1.4R装着写真
X-PRO2にXF16mm F2.8R WR装着した写真
XF16mm F2.8R WR装着写真
x-pro2の外観
XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR装着写真

X-PRO2の良い点

マグネシウムボディによる高級感

金属を使用することで強度アップ、耐衝撃性に強くなっています。重量は495gと一眼レフに比べると軽量なのですが、金属製特有のずっしりとした塊感があり、高級感を感じます。

デュアルカードスロット採用

x-pro2の外観

デュアルカードスロットにより、2枚のSDカードを挿入することができます。

私の使用では、スロット1にRAW、スロット2にJPEGを振り分けることで、2重でデータを保管することができ、大切な記録を守っています。

唯一無二のファインダー

X-PROシリーズが他のミラーレスカメラとは一線を画する最大の特徴は『アドバンストハイブリッド・マルチビューファインダー』です。

X-PRO2のファインダー

EVF(電子ビューファインダー)、OVF(光学ファインダー)、ERF(エレクトロニックレンジファインダー)の3種類の形式で表示することができます。

カメラ本体前面のレバーを切り替えることで、3種類のファインダー形式を切り替えることができます。

OVF(光学ファインダー)

xpro2のハイブリッドビューファインダーの見え方

光学ファインダーは、見え方がそのままなので自然で違和感はありません。ピントの確認はできないので、散歩やスナップ撮影などの気軽な撮影で使用するモードです。

EVF(電子ビューファインダー)

x-pro2のハイブリッドファインダー

3種類のファインダーの中で、使用率が最も高いのが『EVF(電子ビューファインダー)』です。

0.48型のサイズは少し小さく感じるかもしれませんが、視線を少し動すだけでファインダーの4隅まで見渡すことができるので、個人的にちょうど良いサイズ感です

ERF(エレクトロニックレンジファインダー)

x-pro2のハイブリッドファインダー

右下に小さなEVFを表示するモードです。OVF(光学ファインダー)ではピント調整ができないので、小さなEVFでピントの確認や調整をすることができます。

機能としてはすごいのですが・・・実際に使うことはほとんどありません。
構図を合わせた後に、右下のEVFを確認するのは時間がかかってしまうからです。

気軽な撮影=光学ファインダー,本気の撮影=電子ビューファインダーと使い分けてファインダーモードを使用しています、

視度調整機能付き

x-pro2の外観

メガネが合わなくなったり、目が悪くなってきても、視度補正ダイヤルを調整することでファインダーの中を鮮明に見ることができます。

前モデルのX-PRO1には視度調整機能はなかったので、嬉しいアップデートです。

アドバンスド・マルチファインダーの感想

3種類のファインダーのうち90%以上の使用率は『EVF(電子ビューファインダー)』です。「ピント」と「構図」の確認のしやすさが圧倒的です。

それでもなぜか、『OVF(光学ファインダー)』を使いたくなります。上手に撮れるか分からないからこそ、写真を撮っている楽しさを感じることができます。

『OVF』で撮影するときは、『趣味のカメラ』であり、『EVF』で撮影する時は『実用的なカメラ』になります。

この2面性が『X-PRO2を6年間使い続けることができた理由』だと思います。

X-PRO2のイマイチな点

バッテリーが1日持たない

1人で散歩しながら、スナップ撮影の場合には全く問題ないのですが、家族旅行などで撮影枚数が増える時には1日持ちません。朝から撮影すると昼過ぎには電池がなくなります。

予備のバッテリーを1本持っていけば基本的に1日は撮影できるので、予備バッテリー必須となっています。

X-PRO2のバッテリーのサイズは大きくないので、荷物の負担になることはないのですが、欲を言えば1つのバッテリーで1日持って欲しいですね。

背面モニターが固定式

X-PRO2の背面モニターは固定式となっています。X-E4などのチルト式モニタを使っていると、子ども撮りの時に便利なので固定式だと多少撮りづらさを感じます。

ローアングルで撮る予定がない方にとっては、気になりませんが、今までのカメラが可動式の場合は注意が必要です。

チルト式モニタを採用しているX-E4が気になる方は、こちらの記事【購入レビュー作例付き】軽量コンパクトな『FUJIFILM X-E4』毎日持ち歩きたくなる4つの理由を読んでみて下さい。

ワイヤレス通信が遅い

我が家では撮影した写真を撮影当日中にスマホに転送して、家族アルバム『みてね』に投稿することが一連の流れになっています。

富士フィルム専用アプリを使ってスマホとのワイヤレス通信を行うのですが、これがイマイチです。カメラとスマホとの接続に時間がかかったり、接続エラーになることがあります。

家族写真を撮る時など、アプリによるリモート撮影をするときに、カメラとスマホの接続が上手くいかずに、家族を待たせてしまうことがあります。

事前にしっかりと準備をしておけば、良いのですが・・・

富士フィルム専用アプリがバージョンアップによって、より良くなってくれることを願っています。

作例

photoshopや画像編集ソフト使用せず、全てJPEG撮って出しの写真になっています。

拙い写真ですが、参考にしていただければ幸いです。

x-pro2の作例
x-pro2の作例
x-pro2の作例
x-pro2の作例
x-pro2の作例
x-pro2の作例

まとめ

今回は『X-PRO2』について良い点、イマイチな点をまとめました。

X-PRO2の良いところ
  • マグネシウムによる高級感
  • デュアルカードスロット採用
  • 唯一無二のファインダー
X-PRO2のイマイチなところ

  • バッテリーが1日持たない
  • 背面モニターが固定式
  • ワイヤレス通信が遅い

X-PRO2にはいくつかのイマイチなところがありますが、それでも使い続けたくなるほどの魅力があり、撮影が楽しくなるカメラです。

X-T4やX-S10などのモデルと比較すると、設計の古いレンズ(XF35mmF1.4Rなど)だとAFの速度が少し遅くなってしまいますが、XF23mm F1.4R LM WRなどの最新レンズを使うと、新しいカメラと遜色ないAFで使用することができます。

『X-PRO3』欲しいけど、予算の問題や背面モニターの違いによって、購入に踏み出せない方には、『X-PRO2』を検討されてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。