X-PRO2をいまさら買っても大丈夫?7年経っても手放せない3つの理由【レビュー記事】
「FUJIFILM X-PRO2」は2016年に発売されたにもかかわらず、いまだにSNSでも多くの人が使っているカメラです。
私も発売された翌年に購入し、「結婚、新婚旅行、子供の誕生」といった私にとって大切なライフイベントを共に過ごし、2023年現在も愛用中です。
後継機モデルが発売されたり、高機能なモデルがたくさん発売されている中で、それでも「X-PRO2」を使い続けているのには理由があります。
本記事では2023年時点で最新のカメラと比較しつつ、レビューしていきたいと思います。
X-H2,X-T5,X-S20なども使ってきたので、新しいモデルとの違いも紹介していきます。
FUJIFILM X-PRO2と合わせたいレンズを探している方は「【2023年度版】『富士フイルム Xマウントレンズ』おすすめ10選|作例紹介付き」
富士フイルムのカメラってどんなカメラがあるんだろう?と気になる方は、まとめ記事【2022年度版】『富士フイルムの人気ミラーレスカメラ徹底比較』を参考にしてください。
X-PRO2の外観
まずは外観です。
レトロなフィルムカメラのような見た目をしています。
カメラ上部にはISO感度、シャッタースピードや露出補正するダイヤルが配置されています。
操作が難しそうに感じるかもしれませんが、フルオート設定で撮ることもできるのでカメラ知識なしの方でも使うことができます。
しっかりとクリック感のあるボタンで操作性も良いです。
X-PRO2のスペック
型番 | FUJIFILM X-Pro2 |
有効画素数 | 約2,430万画素 |
撮影素子 | APS-Cサイズ |
記録メディア | SD,SDHC,SDXCカード |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
手ブレ補正 | 手ブレ補正機能付きレンズで対応 |
OVF | 電子式ブライトフレームファインダー 撮影範囲フレーム視野率約92% ファインダー倍率約0.36倍/約0.60倍 |
EVF | 0.48型TFTカラー液晶ファインダー 約236万ドット |
液晶モニター | TFTカラー液晶モニター 約162万ドット |
動画 | 4K動画対応 |
ワイヤレス機能 | スマートフォンへの画像送信 |
充電式バッテリー | NP-W126S |
標準撮影枚数 | 約250枚 |
寸法 | (幅)140.5mm×(高さ)82.8mm ×(奥行き)45.9mm |
質量 | 約495g |
動作環境 温度 | -10℃~+40℃ |
X-PRO2にXマウントレンズを装着
「X-PRO2」は、大柄なレンズよりもコンパクトなレンズがよく似合います。
X-PRO2の良い点つ
続いては「X-PRO2」のメリットについて紹介していきます。
- 所有欲を満たす高級感のあるマグネシウムボディ
- 安心のデュアルスロット採用
- X-PROシリーズしかない「ファインダー」が楽しい
所有欲を満たす高級感のあるマグネシウムボディ
「X-PRO2」は金属を使用し、高い強度、耐衝撃性に強くなっています。
重量は495gと一眼レフに比べると軽量なのですが、金属製特有のずっしりとした重さが高級感を感じます。ゆ
富士フイルムのXシリーズの中でも「X-PRO2」はトップクラスの質感となっています。
安心のデュアルスロット採用
「X-PRO2」はデュアルカードスロットにより、2枚のSDカードを挿入することができます。
もし1枚のSDカード内のデータが破損しても2重で記録データを保管することができるので、安心して大切な記録を守ることができます。
スロット1にRAW、スロット2にJPEGを振り分けて、露出補正をミスったりしても後から編集できるようにしています。
X-PROシリーズにしかない「ファインダー」が楽しい
X-PROシリーズの最大の特徴が『アドバンストハイブリッド・マルチビューファインダー』です。
アドバンストハイブリッド・マルチビューファインダーとは…
- EVF(電子ビューファインダー)
- OVF(光学ファインダー)
- ERF(エレクトロニックレンジファインダー)
上記の3種類のファインダーを瞬時に切り替えることができる機能です。
OVF(光学ファインダー)
光学ファインダーを通して見ると、ガラス越しの景色がそのまま見えます。
ピントの確認ができないのですが、自然で違和感のない見え方です。
EVF(電子ビューファインダー)
EVF(電子ビューファインダー)は、0.48型の画面で約236万ドットの解像度で、露出の明るさやピントを確認することが可能です。
0.48型の画面サイズは少し小さいと感じるかもしれませんが、視線をわずかに動かすだけでファインダーの四隅を見渡せるため、個人的には適切なサイズだと感じます。
3種類のファインダーの中で最も使用頻度が高いのはEVF(電子ビューファインダー)です。
ERF(エレクトロニックレンジファインダー)
ERF(エレクトロニックレンジファインダー)は、光学ファインダー+EVF(右下に配置)を表示するモードです。
OVF(光学ファインダー)ではピント調整ができないという欠点をこの小さなEVFによって補うことができます。
つまり、OVF(光学ファインダー)とEVF(電子ビューファインダー)の良い点を組み合わせたのが、ERF(エレクトロニックレンジファインダー)です。
X-PRO2のファインダーは視度調整機能付き
X-PRO2のファインダーには、視度調整機能が搭載されています。
メガネの度数が合わなくなったり、目が悪くなってきても、視度補正ダイヤルを調整することでファインダーの中を鮮明に見ることができます。
前モデルであるX-PRO1にはこの機能がなかったので、このアップデートは嬉しい、
X-PRO2の気になる(イマイチな)点
- 最新モデルと比較するとAF(ピント合わせ)が遅い
- バッテリーが1日持たない
- 背面モニターが固定式
- ワイヤレス通信が遅い
最新モデルと比較するとAF(ピント合わせ)が遅い
『X-PRO2』のオートフォーカス(AF)速度は、最新モデルに比べるとのんびりしています。
特に動きの速い子供を撮影する際には、ピントを確実に合わせるのが難しいことがあります。
運動会やスポーツ撮影には、『X-H2』や『X-S20』のような他のモデルをお勧めします。
しかし、スナップ撮影や動きの速い被写体をあまり撮らない方には、『X-PRO2』でも十分に撮影が可能です。
『X-PRO2』は、動きのある被写体を積極的に撮影するためのカメラというよりは、自分のペースでじっくりと撮影を楽しむスタイルのカメラだと考えています。
バッテリーが1日持たない
一人で散歩しながらのスナップ撮影では問題ないのですが、家族旅行のように撮影枚数が多くなると、X-PRO2のバッテリーは一日持ちません。
具体的に言うと朝から撮影を始めると、昼過ぎには電池が切れてしまいます。
X-PRO2のバッテリー自体は大きくないので、荷物にはならないのですが、理想を言えば一つのバッテリーで一日中持続してほしいものです。
背面モニターが固定式
X-PRO2の背面モニターは固定式となっています。
チルト式やバリアングル式の可動式モニタを使っていると、子ども撮りの時に固定式だと多少撮りづらさを感じます。
とはいえ、ローアングル撮影をしない方にとっては問題ありません。
もし以前に可動式モニターを使用していた方は、この違いに注意する必要があります。
チルト式モニタを採用しているX-E4が気になる方は、こちらの記事【購入レビュー作例付き】軽量コンパクトな『FUJIFILM X-E4』毎日持ち歩きたくなる4つの理由を読んでみて下さい。
ワイヤレス通信が遅い
我が家では撮影した写真を撮影当日中にスマホに転送して、家族アルバム『みてね』のアプリに投稿することが一連の流れになっています。
富士フィルム専用アプリを使ってスマホとのワイヤレス通信を行うのですが、これがイマイチです。
カメラとスマホとの接続に時間がかかったり、接続エラーになることがあります。
富士フィルム専用アプリがバージョンアップによって、より良くなってくれることを願っています。
後継モデルX-PRO3との違い
その理由は、後継機モデル『X-PRO3』が「背面モニタが隠れていて、使用するときは背面モニタ(チルト式)を展開させる」特殊な仕様になっているためです。
ファインダーのみで撮影する方なら問題ないですが、モニターを見て撮影する方にとって、この仕様は賛否両論分かれ、現在でも『X-PRO3』ではなく『X-PRO2』を選択する方が多くいます。
作例
photoshopや画像編集ソフト使用せず、全てJPEG撮って出しの写真になっています。
拙い写真ですが、参考にしていただければ幸いです。
まとめ
本記事では、「X-PRO2をいまさら買っても大丈夫?7年経っても手放せない3つの理由【レビュー記事】」について書きました。
- 所有欲を満たす高級感のあるマグネシウムボディ
- 安心のデュアルスロット採用
- X-PROシリーズしかない「ファインダー」が楽しい
- 最新モデルと比較するとAF(ピント合わせ)が遅い
- バッテリーが1日持たない
- 背面モニターが固定式
- ワイヤレス通信が遅い
X-PRO2を使い始めて7年になりますが、それでも使い続けたくなる魅力があり、撮影が楽しくなるカメラです。
最近では、新品が販売されておらず、中古品が選択肢となりますが、状態の良いカメラがたまに出てくるので、「X-PRO2」が気になる方はぜひチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。