ポートレート撮影なら必須級レンズ!!『フジフイルム XF56mm F1.2 R』購入レビュー
富士フイルムのレンズの中で『大切な人を撮るならXF56mm F1.2 R』と考えている人は多いのではないでしょうか。
フジノンレンズ XF56mmF1.2 Rは、フルサイズ換算85mmで、F値が1.2と非常に明るいレンズなので、ボケを自由自在に作ることができ、『可愛いものを、より可愛いく』撮ることができるレンズです。
実はこのレンズが発売された当初(2014年)に一度レンタルしたことがあったのですが、その時は購入までは至りませんでした。
その理由は『AF性能に満足できなかったから』
当時はFUJIFILM X-E1を使用していて、ピントが合うまでの時間が遅く、ピントを外すこともしばしば。動き物を撮るのは不可能に近いレンズでした。
ですが、『写りに関しては、文句なしの描写』という記憶がしっかりと残っていたので、子供をこのレンズで撮りたいと思い、8年越しで購入しました。
X-E4について気になる方は、【購入レビュー作例付き】軽量コンパクトな『FUJIFILM X-E4』毎日持ち歩きたくなる4つの理由を見てください。
フジノンレンズ XF56mmF1.2 Rは、発売から8年も経っているので、今更購入するのはどうかな?と思っているかもしれませんが、最新のカメラボディとの組み合わせによって、最新レンズに匹敵するAF性能に生まれ変わります。
今回の記事では、実際に使ってみて感じた良い点やイマイチな点も含めてレビューしていきますので、購入の参考にしてみてください!
XF56mm F1.2 Rの概要
フジノンレンズ XF56mmF1.2 Rの外観やカメラに装着した様子を紹介します。
XF56mm F1.2 Rの外観
大きめのレンズフードは邪魔になるので、外して使うことが多いです。
XF56mm F1.2 Rのスペック
レンズフィルター | 8群11枚 |
焦点距離 | 56mm |
開放絞り | F 1.2 |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 70cm |
最大撮影倍率 | 0.2倍 |
最大径×長さ | 73.2mm×69.7mm |
重量 | 405g |
フィルターサイズ | 62mm |
XF56mm F1.2 Rの付属
- レンズフロントキャップ
- レンズリアキャップ
- レンズフード
- ラッピングクロス
XF56mm F1.2 Rの良い点
フジノンレンズ XF56mmF1.2 Rの良い点は4つです。
- 大きなボケを作ることができる
- こってりした色味を表現
- ポートレートに使いやすい焦点距離
- 持ち運びしやすいサイズ感・重量感
大きなボケを作ることができる
背景に写したくない時に、F1.2の開放で撮ると背景をぼかすことができます。
フルサイズ換算値で85mmで非常に明るいので、ボケ量を調節しやすく、使うのが楽しくなります。
映画『スタンド・バイミー』に使われているレンズのボケ感に似ていて、レトロなボケ感を表現することができます。少しザワつくようなボケが逆に好印象です。
こってりした色味を表現
色味に関しては、富士フイルムのXシステムの初期の頃のコッテリとした濃い色味です。
例えば、XF35mm F1.4 Rのような色味が好きな方なら、フジノンレンズ XF56mmF1.2 Rを購入しても後悔しません。
XF35mm F1.4 Rについてはこちらの記事「富士フイルムユーザーが称賛する『XF35mm F1.4 R 』9年間愛用し続ける4つの理由【作例つき】」で紹介しているので、参考にしてみてください。
ポートレートに使いやすい焦点距離
フジノンレンズ XF56mmF1.2 Rは35mm換算値85mmなので、中望遠レンズと呼ばれる焦点距離で、人物撮影に向いているレンズです。
少し離れたところから、撮影することができるのでレンズへの意識が弱まり、自然な表情で撮影することができます。
持ち運びしやすいサイズ感・重量感
F1.2という非常に明るいレンズでありながら、最大径×長さ(73.2mm×69.7mm)で重さは405gしかありません。
キヤノンのレンズにはEF85mm F1.2L II USMというF値が1.2のレンズがありますが、重量は1kg超えです。
キヤノンはフルサイズセンサー、富士フイルムはAPS-Cとセンサーサイズに違いはありますが、600gの差は大きいです。
XF56mm F1.2 Rの気になるところ
最短撮影距離が70cmで寄れない
実際に使用している時にも、子どもが近づいて来ると、しばしば撮影できなくなってしまうことがあります。
花を撮ろうと思ったら、「あれ?ピント合わないぞ、もう少し下がらないと・・・」ってことがよくあります。
後継モデルの「XF56mm F1.2 R WR」なら最短撮影距離が50cmとなっています。
「XF56mm F1.2 R WR」について気になる方は以下の記事がおすすめです。
AF作動音が大きく、AFが遅い
AF作動音がするので、ピントを合わせる時には「カッカッ」とモーター音が鳴ります。動画を撮影する時には、音が入る可能性が高いので動画には不向きなレンズです。
またAFのスピードに関して、FUJIFILM X-PRO2に装着した状態では遅さが気になります。
ですが、FUJIFILM X-E4に装着した際のAFの性能は、素早く的確にピント合わせができるので、
AF性能にこだわるなら、第4世代以降の富士フイルムミラーレスカメラ(X-T4,X-S10,X-E4,X-T30ⅱ)がおすすめです。
もし、AF作動音が静かなレンズを探しているなら「【2023年度版】『富士フイルム Xマウントレンズ』おすすめ10選|作例紹介付き」を参考にしてみてください。
XF56mm F1.2 Rの作例
まとめ
今回はフジノンレンズ XF56mmF1.2 Rについてレビューしました。
- 大きなボケを作ることができる
- こってりした色味を表現
- ポートレートに使いやすい焦点距離
- 持ち運びしやすいサイズ感・重量感
- 最短撮影距離70cmで、近接撮影が苦手。
- AFの性能はカメラのスペックに影響を受けやすく、第4世代以前のカメラだとAFのスピード・精度が劣る。
※第4世代カメラは、X-T4,X-S10,X-E4,X-T30ⅱ - AF作動音が大きく、動画撮影用としては、オススメできない。
フジノンレンズ XF56mmF1.2 Rは発売から8年程経過していますが、第4世代以降のカメラと使用すれば、十分すぎるAF性能です。
「XF56mm F1.2 Rは欲しいけど、約10万円って買いづらい・・・」って方は中古レンズがオススメです。
メルカリやラクマなどのフリマアプリでは、6〜7万円で状態の良いものが販売されているので、ぜひ中古レンズも視野に入れて検討してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!