XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ レンズキットで買うべきレンズ?実際に使ってみた感想
富士フイルムのミラーレスカメラ、X-T30やX-E4、X-S10を購入しようとしている方の中には、レンズキットのXC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZをセットで購入するか悩んでいる方が多くいると思います。
このレンズを使うことで、どんな写りをするのか、実際の使い勝手はどうなのか、分からずに購入するのは、不安ですよね。
そこで今回の記事では、実際ににXC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZを使ってみた感想・作例を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
ダブルズームレンズキットで付属するXC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIについて気になる方は、【コスパ最強】フジノンレンズ XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II購入レビューを読んでみて下さい。
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZの外観
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZの装着写真
今回は、【X-S10、X-E4、X-PRO2】に装着した写真を掲載します。
X-S10に装着
X-E4に装着
X-PRO2に装着
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZのスペック
レンズ構成 | 9群10枚 |
焦点距離 | 15-45mm |
開放絞り | F3.5-5.6 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 広角:13cm 望遠:35cm |
最大撮影倍率 | 0.24倍(W端) |
最大径×長さ | 62.6×44.2(mm) |
重量 | 135g |
フィルター径 | 52mm |
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZのメリット
- 軽量・コンパクト設計
- 機能性が高い
- キットレンズの写りとして合格
軽量・コンパクト設計
Xシリーズの最小・最軽量ズームレンズで重量がわずか135gしかありません。ズームレンズとは思えない重量感で、単焦点レンズ並の重量です。
カメラの電源をつけると・・・
レンズ前面が自動的に繰り出す沈胴式タイプです。
機能性が高い
軽量・コンパクト設計で、さらに手ブレ補正付きと高機能モデルです。約3.0段分の手ブレを抑える効果があり、暗い場所でも撮影しやすくなります。
ピントを合わせるスピード、ピントを合わせる精度も非常に高く、子どもの撮影も走り回らない限りピントをしっかり合わせることができます。
キットレンズの写りとして合格
最短撮影距離が広角側で13cmなので、かなり近づいて撮影をすることができます。
開放F値(F3.5-5.6)が大きいので、撮影対象との距離が遠いと背景ボケを表現しにくいですが、最短撮影距離が短いので、撮影対象に近づくと、ボケを出すことができます。
撮影対象と距離をとって、背景ボケを作りたいならこちらの記事「【2023年度版】『富士フイルム Xマウントレンズ』おすすめ10選|作例紹介付き」を参考にレンズ選びをしてみてください。
また、パソコンで拡大をしなければ、高級レンズと比べても大差はありません。もし、ボケ感よりもシャープさ(くっきり感)を重視は、このレンズの満足感は高くなると思います。
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZのデメリット
- 外装の質感が安っぽい
- パワーズーム使いづらい
- 沈胴式が使いづらい
外装の質感が安っぽい
外装がほぼプラスチックなので、高級感がありません。富士フイルムのXFレンズはマウント部分(カメラ本体との接続部)が金属製ですが、XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZは、プラスチック製になっています。
所有欲や金属の重厚感は気にせずに、写りや軽量を重視する方にとって、満足できるレンズです。
電動ズーム(パワーズーム)レンズが使いづらい
電動ズーム(パワーズーム)レンズとは、手動で鏡筒を伸ばしたり短くしたりするのではなく、電動でズームさせるレンズです。
F値を変更する絞りリングが付かずに、ズームリングが2つ付いています。太いズームリングは大きくズームを変動させて、小さなズームリングでズームを微調整するのですが、希望の焦点距離で止めるのが難しい。
一眼レフに慣れている人にとっては、撮影がワンテンポ遅れてしまうので、電動ズームレンズ(パワーズーム)が使いづらく感じてしまいますが、一眼レフを使ったことがない人やデジカメの操作に慣れている人にとって問題はありません。
沈胴式が使いづらい
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZは沈胴式のレンズが繰り出すタイプです。電源を入れるとレンズ先端が2センチほど繰り出します。
レンズが繰り出すまでに、1.2秒ほど時間がかかってしまいます。子どもを撮りたいと思ったときに、この時間をロスするとシャッターチャンスを逃してしまいます。
レンズの繰り出しにかかる時間に関して、コンパクトになるように沈胴式を採用しているので、仕方がないことと理解して購入することをおすすめします。
レンズキットとして、買うならアリ
2022年4月時点で品薄状態となっており、一部店舗で値上がりしているケースが見られます。なので、カメラボディ単体価格とレンズキットのセット価格が2万円以内であれば、購入検討してもいいと思います。
レンズを単品で買うならナシ(一部例外アリ)
2022年 4月時点で、XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZの販売価格は、3万円を超えていて、コスパが良いレンズとは思えません。
もし、購入するならメルカリやラクマといったフリマアプリおすすめです。フリマアプリでは、レンズキットで購入したけど使わずに綺麗な状態のレンズが多数出品されています。
新品未使用やほぼ新品などのレンズが安価で販売されているので、レンズ単品で購入予定の方は、フリマアプリで価格を調べてみてください。(2022年4月時点で、1万円台後半で状態の良いものが多数出品されています)
作例
まとめ
今回はXC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZについてレビューしました。
- 外装の質感が安っぽい
- パワーズーム使いづらい
- 沈胴式が使いづらい
上記のようなデメリットがありますが、それ以上にこのレンズの良い点が多くあります。
- 軽量・コンパクト設計
- 機能性が高い
- キットレンズの写りとして合格
もし、初めて富士フイルムのカメラを買う、もしくは富士フイルムのズームレンズを持っていない方にオススメのレンズです。
というのが結論です。そしてオススメの購入方法は、レンズキットもしくはフリマアプリでのばらしレンズです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。