大三元レンズ|望遠ズーム「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」レビュー【作例紹介付き】
富士フイルムの中には『神レンズ』と呼ばれているものがあり、「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」がその1つです。
今回は、発売時からずっと気になっていたレンズだったのでレンタルしてみました。
8年前に発売されたレンズだし、今さらレンタルするのはどうかな•••と思っていたのですが、AF性能も文句なしで、本当に神レンズです。
撮影した写真をカメラの液晶画面を確認し、一瞬で「このレンズはヤバい!!」と感じる描写性能。
今回の記事では、「FUJIFILM XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」を実際に使ってみて感じたメリットだけでなく、デメリットも含めて紹介していきます。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの外観
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」は、サイズ82.9×175.9(mm)、重量1kg弱の焦点距離76-213mm(35mm換算)のF2.8通しのレンズです。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRには、ズームリング、絞りリングが備わっています。
レンズのフィルター径は72mmです。
レンズ径は男性の手であればなんとか掴めるほどの太さ。
レンズフードを装着すると、迫力がさらに増します。
レンズフードは逆さ付けができるので持ち運びするときに便利。
レンズヘビーになりやすいので、三脚座が付属しています。
レンズのマウント部近くのリングによって三脚座をくるくると回転できます。
三脚座は取り外し可能なので、軽量化のために外して使用することができます。
しっかりとした金属マウントで強度も問題なし
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRのスペック
レンズ製品名 | XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR |
レンズ構成 | 16群23枚 |
焦点距離 | 50-140mm (35mm判換算:76-213mm相当) |
開放絞り | F2.8 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 1m |
最大撮影倍率 | 0.12倍(望遠) |
最大径×長さ | 82.9×175.9(mm) |
重量 | 995g |
フィルター径 | 72mm |
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRをカメラに装着した様子
FUJIFILM X-E4に装着
FUJIFILM X-PRO2に装着
X-PROシリーズではレンズと少しバランスが悪くなってしまうので、できればX-Hシリーズとの組み合わせがオススメです。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRのメリット
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」を使用して、感じたメリットは以下の4つです。
- 単焦点並みの描写性能で色乗り抜群
- AF(ピント合わせ)の性能が優れている
- ズームレンズなので、撮り逃しの機会損失がない
- 開放F値2.8通しなので、明るくてボケを作りやすい
それでは順番に解説していきます。
単焦点並みの描写性能で色乗り抜群のレンズ
今まで数多くのズームレンズを使ってきましたが、その中でもトップクラスで色乗りが抜群のズームレンズです。
XF35mm F1.4 RやXF56mm F1.2 Rなどのレンズに近いコッテリとした色味、いわゆる記憶色です。
記憶色とは、人がイメージとして記憶した色のこと。実際の正確な色とは違う場合もあり、人間は脳に記憶した色は実際より色鮮やかに記憶する傾向。
引用:Canon公式サイト
木々の緑色を非常に綺麗に再現してくれています。
AF性能が優れている
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」のAFスピードは非常に早くて安定しています。
LM(リニアモーター)を採用しているので、AFの駆動音もほとんど気にならず、動画撮影用としても使えるので、動画撮影ユーザーにもおすすめできるレンズです。
2022年以降に発売した新しいレンズと比較してもAF性能の差はほとんど感じるこことはなく優秀です。
ズームレンズなので、撮り逃してしまう機会損失が少ない。
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」は単焦点並みの描写性能にも関わらず、ズームができるというのは本当に便利です。
また、ズームすることで余計な写り込みを排除でき、撮影後の写真編集作業が楽になりました。
開放F値2.8なので、明るくてボケを作りやすい
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」は、開放F値2.8とボケ感のあるふんわりとした柔らかい雰囲気で、花や猫を可愛く撮ることができます。
また、絞りを絞るとシャキッとシャープな写真を撮影することができます。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの気になるポイント
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」の気になる(イマイチな)点は3つ。
- 長時間の持ち運びは疲れてしまう
- 望遠側が短い|遠くのものを大きく写せない
- 価格が高い
長時間の持ち運びは疲れてしまう
重さは1kg弱あるので、小さな子ども連れで行く旅行や観光で使うのは、なかなか大変!というか•••かなり疲れます。
また、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは観光地では大きくて目立つようで、観光客の目線がカメラに向いていることが結構多かったです。
実際にXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRを持っている姿を撮ってみましたが、大きくて目立ちますね。
その対策としては、レンズフードを外すぐらいですかね…。それなりにレンズの大きさを目立ちにくくなります。
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」は、子連れの方が観光や旅行で使うには不向きなレンズで、七五三などのイベントや本気の風景写真を撮る時など「ここぞという時」に使いたいレンズです。
望遠側が短い|遠くのものを大きく写せない
今まで超高倍率ズームレンズ(望遠端450mm)を使っていたので、望遠端140mm(213mm)は、少し短く感じることがあります。
対策として「望遠レンズというより中望遠レンズを使っている感覚」でいると使いづらさは感じません。
こちらのレンズでは、野鳥撮影や競技場でのスポーツ撮影よりも、
「FUJIFILM XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」は、ポートレート撮影や風景撮影に向いた望遠レンズです。
もし、野鳥撮影やスポーツ撮影など遠くのものを撮るレンズを探しているなら「【2023年度版】『富士フイルム Xマウントレンズ』おすすめ10選|作例紹介付き」を参考にしてみてください。
価格が高い
価格コムによると、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの価格は約20万円で販売されています。
単焦点並みの描写性能で明るいレンズなので、価格以上の性能を持ったレンズであることは間違いないのですが……
私の撮影環境では、年に数回しか望遠レンズを使わないことを考えると、ためらってしまいます。
使用頻度の少ない方は、レンズをレンタルする選択肢もあります。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRなら1万円以内でレンタルすることも◎
富士フイルムのレンズをレンタルするなら、こちらの記事を参考にしてください。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRがオススメな人
- ポートレート撮影
- 風景撮影
- 子どもを記念写真ではなく本気で撮影したい方
上記をメインに撮影する方で、富士フイルムのカメラを持っているならおすすめです。
写真の腕が上がったと思わせてくれる素晴らしいレンズです。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRで撮った作例
まとめ
本記事では、「大三元レンズ|望遠ズーム「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」レビュー【作例紹介付き】」について書きました。
撮影した画像を見ると、デメリットが気にならなくなるほどの良い写真を撮ることができます。
他のXマウント用のレンズを比較したい方はこちらの記事がオススメです。