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富士フイルム X-S10レビュー|フジ歴9年ユーザーが感じた欠点とは?

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暗い室内や夕暮れ時など、光量が足りないシーンで頼りになるのが「手ブレ補正機能」。

2022年11月時点で、富士フイルムのミラーレスカメラでボディ内手ブレ補正を搭載しているのは【X-H2S・X-H2・X-T5・X-S10】の4機種のみです。

その中で、もっとも軽量コンパクトなモデルが「FUJIFILM X-S10

実際に使用して感じたメリットと気になる点を、率直にレビューしていきます。

運営者カルビー
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手ぶれ補正機能やオート撮影モードのおかげで、カメラ操作が苦手な方にも簡単に綺麗な写真が撮れるカメラと感じました!

また「購入前に一度試してみたい」という方のために、レンタル料金や活用シーンについても紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

メリット
デメリット
  • フィルムシミュレーションが楽しい
  • 上位機種と同じセンサーを採用している
  • 手ぶれ補正機能付きで安心
  • バリアングルモニター採用
  • グリップが深くてカメラが持ちやすい
  • 操作性が他社カメラと似ているので使いやすい
  • オート機能(シーンポジションモード)が優秀すぎる
  • シャッターボタンのストロークが長い
  • バッテリーの持ちが悪い
  • グリップの長さが少し短い

2023年5月24日、X-S10の後継モデル「X-S20」が発表されました。

X-S10の生産はすでに終了しています。そのため、新品価格がプレミア価格となっていますので、X-S20も検討してみてください。

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FUJIFILM X-S10の外観

X-S10の外箱

まずは、「FUJIFILM X-S10」の外観について紹介していきます。

一眼レフ風のスタイルがカッコいい

X-S10の正面画像

一眼レフ風のスタイルで、持った感触として「見た目よりも全然軽い!」という印象。

実際に旅行で長時間持ち出しても軽いので疲れませんでした。

カメラボディの背面ボタンの配置

X-S10の後面画像

背面はシンプルなデザインですが、操作ボタンの数は十分に揃っており、クリック感もしっかりしているため押しづらさはありません。

また、視度調整ダイヤルを搭載しているので、メガネの度数が合っていなかったり視力が低下している方でも、電子ビューファインダーを鮮明に確認できます。

視度調整ダイヤルには、メガネのレンズと同じ役目があり、度数を補正してくれます。

初心者にも優しいモードダイヤル

X-S10の上面画像

X-E4やX-PRO3など富士フイルムの多くのカメラは複雑なモードダイヤルですが、FUJIFILM X-S10」のモードダイヤルは非常にシンプルでわかりやすいです。

FUJIFILM X-S10のスペック

続いては、スペックについて紹介です。

型番X-S10
有効画素数約2610万画素
撮影素子APS-Cサイズ
記録メディアSD,SDHC,SDXCカード
レンズマウントFUJIFILM Xマウント
手ぶれ補正センサーシフト方式5軸補正
EVF0.39型TFTカラー液晶ファインダー
約236万ドット
液晶モニターTFTカラー液晶モニター 約104万ドット
動画4K動画対応
ワイヤレス機能無線LAN
充電式バッテリーNP-W126S
静止画像撮影可能枚数約325枚
寸法(幅)126mm×(高さ)85.1mm
×(奥行き)65.4mm
質量465g
動作環境温度0℃~+40℃

FUJIFILM X-S10」は、約2610万画素と高画素なので、撮影した画像を後からトリミング(切り取り)しても画質の劣化が気になりません。

運営者カルビー
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動画撮影をする方には、「手ブレ補正」と「4K動画対応」によって、スマホでは難しい“ボケを活かした”ワンランク上の映像表現が可能です。

FUJIFILM X-S10のメリット

それでは、実際に使ってみて感じた「FUJIFILM X-S10」の良いところを紹介しています。

FUJIFILM X-S10の良いところ
  • フィルムシミュレーションで多彩な表現が楽しめる
  • 上位モデルと同じセンサーを搭載し、高画質を実現
  • ボディ内手ブレ補正機能で安心して撮影できる
  • 握りやすくて優れたホールド感がある
  • バリアングルモニター搭載で自由なアングル撮影が可能
  • 操作性が他社カメラに近く、初めてでも使いやすい
  • オート機能(シーンポジションモード)が非常に優秀

フィルムシミュレーションで多彩な表現が楽しめる

X-S10で撮影した桜

多くのフジユーザーが富士フイルムのカメラを選ぶ最大の理由は、「写真の色味の美しさ」にあります。

富士フイルムのミラーレスカメラは、肌の質感を自然に再現できるほか、フィルムメーカーならではの色へのこだわりが随所に活かされています。

運営者カルビー
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富士フイルムの色へのこだわりが伝わるのが「フィルムシミュレーション機能」です。

富士フイルムのカメラの特徴で、フィルムを替えるように写真の色味を変更することができます。

FUJIFILM X-S10」は18種類のフィルムシミュレーションを使うことができます。

X-S10のフィルムシミュレーション選択画面には、それぞれの特徴が細かく説明されています。

富士フイルムのカメラに馴染みがない人でも扱いやすいです。

フィルムシミュレーションの違い

撮影する日の気分によって、フィルムっぽい写真やシネマ風の雰囲気のある写真にしたり、1台のカメラで様々な色味を楽しむことができます。

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上位モデルと同じセンサーを搭載し、高画質を実現

X-S10の外観

FUJIFILM X-S10」の画像処理とセンサーには、上位機種であるX-T4と同じ「X-Trans CMOS 4」と「X-Processor4」が採用されています

他のメーカーでは機種のグレード(初心者・アマチュア・プロ向けなど)ごとに画像処理やセンサーを分けて差別化することが多いです。

ピントを合わせる精度やスピードも上位機種と遜色ない性能で、子どもの撮影やスポーツ撮影を問題なく行うことができます。

運営者カルビー
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以前の富士フイルムのカメラは、ピント合わせが遅くてイマイチでしたが、2020年以降に発売された【X-S10,X-E4など】はピント合わせが優秀で使いやすくて、おすすめです。

ボディ内手ブレ補正機能で安心して撮影できる

X-S10の作例

FUJIFILM X-S10」は、コンパクトなボディながら6.0段分の手ブレ補正機能を搭載しています。

暗いシーンでも手ブレを気にせず安心して撮影可能です。

夕方や室内など明るさが不足するシーンで効果を発揮します。

握りやすくて優れたホールド感がある

X-S10の上面画像

一般的に軽量ボディは、重いレンズを装着するとバランスが悪くなり、ホールドしづらくなりがちです。

しかし、「FUJIFILM X-S10」は深いグリップを備えているため、しっかり保持でき、持ちやすさと携帯性を両立しています。

コンパクトなレンズから大型ズームレンズまで、幅広く対応可能です。

バリアングルモニター搭載で自由なアングル撮影が可能

X-S10のバリアングルモニター

FUJIFILM X-S10」の背面モニターにバリアングル機能を搭載しています。

バリアングルモニターとは、上下に自由に回転できる可動式モニターのことです。固定式では撮りづらいローアングルや自撮りも簡単に行え、撮影の幅が広がります。

動画撮影を行いたい方は、ぜひ可動式モニター搭載のミラーレスカメラをおすすめします。

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操作性が他社カメラに近く、初めてでも使いやすい

X-S10の上面画像

撮影モードを設定するモードダイヤルやコマンドダイヤルは、キヤノンやソニーのミラーレスカメラと操作性が似ているため、他社製カメラからの乗り換えもスムーズです。

従来の富士フイルムのミラーレスはフィルムカメラのような操作感で扱いづらいこともありましたが、「FUJIFILM X-S10」は初心者でも使いやすい設計です。

オート機能(シーンポジションモード)が非常に優秀

FUJIFILM X-S10」の便利な機能として、オート機能(シーンポジションモード)があります。

オート機能(シーンポジションモード)とは、撮影シーンや被写体に応じて、フィルムシミュレーションの【プロビア・アスティア・ベルビア】を自動で選んでくれる機能です。

さらに、青空の写真なら青色を強調したり、明瞭度などの細かな設定も自動で調整してくれます。

シーンポジションモードがあれば、カメラの知識が無くても綺麗に撮影することができます。

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FUJIFILM X-S10の気になるところ

FUJIFILM X-S10」の気になるところは3つです。

FUJIFILM X-S10の気になるところ
  • シャッターボタンの遊びが大きく、ストロークが長い
  • バッテリーの持ちが悪い(長時間の撮影なら一日持たない)
  • グリップの長さが少し短い

シャッターボタンの遊びが大きく、ストロークが長い

X-S10の正面画像

X-S10で最も気になるポイントがシャッターフィーリングです。シャッターの遊びが大きく、シャッターを押し切るまでフニャフニャした感触があります。

現在は気にならなくなりましたが、使い始めの頃は違和感が強かったため、購入時は少し注意が必要です。

実際にX-S10を試してみたいなら、レンタルサービスを利用する方法もあります。

  • 2泊3日:7,641円〜
  • 月額:13,630円〜

※具体的なレンタル可能機材・料金は会員登録後に確認できます。

日本最大級のカメラ・レンズのレンタルサービス

他のレンタルサービスとの違いを知りたい方はこちら:
APEXレンタル体験レビュー
おすすめレンタルサイト比較記事

バッテリーの持ちが悪い

FUJIFILM X-S10のバッテリー容量は小さく、バッテリー1個で1日中使い続けるのは難しいです。

半日ほど使用するとバッテリーが半分近く減ってしまうため、長時間撮影する日は予備バッテリーが必須です。

公式スペック上の撮影可能枚数は325枚ですが、動画も撮影しながら写真を撮るとバッテリーの消耗は早めです。

予備バッテリーがない場合でも、X-S10はモバイルバッテリーから給電することが可能です。

FUJIFILM X-S10用のバッテリー

もし、バッテリー容量が不安な方は、後継モデルの「X-S20」がおすすめです。

撮影可能枚数が約325枚→約750枚に2倍以上の向上しています。

「FUJIFILM X-S20」について、こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

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グリップの長さが少し短い

FUJIFILM X-S10」のグリップは、男性の手だと小指がボディから少しはみ出します。

グリップは深くしっかり握ることができますが、欲を言えば「もう少し長さがあればさらに良かった」と感じます。

FUJIFILM X-S10に富士フイルムレンズを装着

続いては、富士フイルムのレンズを装着すると、どのような感じになるのか確認していきましょう。

XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZを装着

フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」はFUJIFILM X-S10のレンズキットの標準レンズです。

X-S10とXC15-45の画像

レンズキットということもあり、「FUJIFILM X-S10」とのサイズ感は非常に合っています。

X-S10とXC15-45の画像

重量は約600gしかないので、旅行などの長時間カメラを持ち歩くときに、組み合わせとしてオススメです。

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XC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIを装着

フジノンレンズ XC50-230mmF4.5-6.7OISII」は、FUJIFILM X-S10のダブルズームレンズキットの望遠レンズです。

X-S10とXC50-230の画像

「フジノンレンズ XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」は、レンズ鏡筒が細く作られているので、「X-S10」に馴染んでいます。

X-S10とXC50-230の画像

レンズの鏡筒とグリップの間の隙間がしっかりと確保されているので、持ちづらさを感じることはありません

こちらのレンズの作例などが気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。

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XF16mm F2.8 R WRを装着

富士フイルムのXシステムは、多くのコンパクトレンズをラインナップしています。その中の1つが「フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR 」。

X-S10とXF16mmの画像

FUJIFILM X-S10のグリップの持ちやすさから、レンズキャップを装着しているような軽量感です。

X-S10とXF16mmの画像

コンパクトなレンズを装着することで、コンデジ並とはいきませんが、かなりコンパクトなサイズ感となります。

XF16mm F2.8 R WRの詳細レビューはこちらの記事を参考にしてください。

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XF18-55mmF2.8-4 R LM OISを装着

FUJIFILM X-S10の標準レンズキットは「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」と「フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R OIS」の 2種類があります。

X-S10とXF18-55の画像

フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R OIS」を装着した様子です。

X-S10とXF18-55の画像

個人的には、この組み合わせが最も「カメラ」と「レンズ」のバランスがよく感じます。

フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R OIS」の作例は、こちらの記事で紹介しています。

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XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRを装着

XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」は望遠レンズらしいサイズ感。レンズの長さは13cm、レンズフィルター径が67mmです。

X-S10とXF70-300の画像

さすがにレンズが大きく見えますが、レンズとのミスマッチ感はありません。

X-S10とXF70-300の画像
運営者カルビー
運営者カルビー

レンズの重量は約600gありますが、「FUJIFILM X-S10」の深いグリップがあれば、重たいレンズでも快適に撮影することができます。

XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRについて気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。

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FUJIFILM X-S10」に合わせるレンズを迷っている方は、富士フイルム用のレンズをまとめた記事があるので、ぜひご覧ください。

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作例

X-S10の作例
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X-S10の作例
X-S10の作例
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まとめ

今回は「FUJIFILM X-S10」を実際に使用してみて感じた良いところ,気になるところについて紹介しました。

メリット
デメリット
  • フィルムシミュレーションが楽しい
  • 上位機種と同じセンサーを採用している
  • 手ぶれ補正機能付きで安心
  • バリアングルモニター採用
  • グリップが深くてカメラが持ちやすい
  • 操作性が他社カメラと似ているので使いやすい
  • オート機能(シーンポジションモード)が優秀すぎる
  • シャッターボタンのストロークが長い
  • バッテリーの持ちが悪い
  • グリップの長さが少し短い

今までの富士フイルムのミラーレスカメラは、AFの性能や操作性の問題から『万人にオススメできるカメラ』ではなかったのですが、「FUJIFILM X-S10」はみなさまにオススメできるカメラに仕上がっています。

運営者カルビー
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スマホのカメラよりもワンランク上の写真を撮りたい方や、これからカメラの勉強をはじめたい方にとって、オススメのミラーレスカメラとなっていますので、ぜひ「FUJIFILM X-S10」を検討してみてください。

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もし、FUJIFILM X-S10を「実際に使ってみたい」「手振れ補正を体感したい」という方は、カメラをレンタルするという選択肢もあります。

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APEXレンタル体験レビュー
おすすめレンタルサイト比較記事

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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